「パテレ映え」という観点で勝手に選ぶベストナイン企画。今回は新人編です。
「新人」の定義ですが、「今年初めて1軍に定着した」くらいの、
ふわっとした定義にしておきたいと思います。
従って、よく新人王候補として名前の挙がる、平良海馬（埼玉西武ライオンズ）は
選考対象外となります。
昨年の7月に1軍デビュー以降、2軍落ちは1度もなし。
昨年は26試合に登板。上のデビュー戦も含めて4回動画化されています。
1軍に定着していても年に4回も動画化されない選手は何人もいるので、
本項では別の選手たちに注目していきたいと思います。
まずは同じく新人王の有力候補、小深田大翔（東北楽天ゴールデンイーグルス）
「派手で印象的なプレーというよりも、走攻守で新人らしからぬ精度の高いプレーを
連発している」と概要欄に書かれています。
普通は褒め言葉なんですが、「パテレ映え」という観点でみたときには、
残念ながらあまりいい評価ではありません。
とはいえ1年目から規定打席到達して打率.288は素晴らしい成績です。
近藤健介、鈴木大地に言及したときと同じように、彼もまた
「アベレージヒッターはパテレ映えしない」のジンクスを裏付ける1人です。
リーグ8位の17盗塁を記録するなど、俊足でもあるので、
今後盗塁王争いをするようになるとパ・リーグTV的にも存在感が増してくるはずです。
大下誠一郎（オリックス・バファローズ）の存在感も注目を集めました。
初打席で本塁打を打つ引きの強さと、この風貌と大声。
「昭和感」「近鉄感」なんてコメントをよく見かけました。
この先観客の声が戻ってくるようになると大声キャラではなかなか
パテレ映えしなくなるので、やはりバッティングを磨いてほしいものです。
ホームラン王争いをするようになれば、チームは違えど、
「ポスト熱男」的な存在になっていくでしょう。
途中ケガで戦線離脱してしまったのが惜しまれますが、
野村佑希（北海道日本ハムファイターズ）も印象に残るプレーを見せました。
ケガせずシーズン通して動ければ各種数字もついてくるでしょう。
安田尚憲（千葉ロッテマリーンズ）は、レアード離脱の穴を埋めるべく奮闘しました。
ルーキーイヤーの2018年に1軍デビューを果たしていますが、
このときは定着とはいかず…
4番として育てていくチームの方針のもと、辛抱強く頑張りました。
勝った試合のあとにもノックを受ける安田。
期待と要求水準の高さがうかがえます。
この部門で選出するのは和田康士朗（千葉ロッテマリーンズ）にしようかと
最後まで迷いました。
開幕前に支配下登録され、持ち前の俊足を駆使しリーグ3位の23盗塁を記録。
もちろんベースランニングも速い。
守備でも見せ場をつくりました。
一方、59打数12安打、得点圏打率.059とバッティングには課題を残しました。
周東がレギュラーポジションを確保した今、代走要員では盗塁王になれません。
この部門のトップに選んでも良かったのですが、このバッティングへの課題と、
何よりあの選手の存在でした。それは…
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（ドラムロール）
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藤原恭大（千葉ロッテマリーンズ）
来年の新人王を取らせるべく今年は2軍で鍛える方針だったとも言われていましたが、
チーム事情により急遽1軍に昇格すると、暗いチーム状況の中に強烈に射し込む
一筋の光となりました。
甲子園春夏連覇のチームの4番とはいえ、
1軍昇格前に2軍戦での活躍だけをまとめてFEATURE PLAYERの動画が作られること、
そしてかなりのアクセス数を稼いでいるのに驚きました。
先頭打者ホームランを2連発。
甲斐キャノンにも真っ向から挑み…
俊足を活かした守備範囲の広さも魅力。
1軍昇格後の実働期間が短いことと、
昨年の開幕戦で活躍したときの動画がまとめられていることで、
”新人部門”という観点では減点対象にはなったのですが、
それを補って余りある活躍・インパクトでした。
次回は監督・コーチ編です。
