前回の記事に引き続き、パルコの跡地利用を展望したいと思います。その前にパルコや周辺にあるその他の商業施設が苦境に陥っていった経緯を振り返りましょう。

静岡市では静岡駅の北側がメインの市街地になります。その中でも県道27号線より西側の方がより繁華街の趣のあるエリアでした。静岡PARCOもこの地域にあります。しかし、近年は東側のエリアのほうに人の流れが増えてきたのかなという気がします。
2011年10月5日、新静岡セノバが開業しました。静鉄新静岡駅直結で、2009年まで新静岡センターがあった場所で建て替えリニューアルしたものです。セノバになって、それまでになかった強烈な集客装置が加わりました。シネコンとさわやかです。
混み具合、スケジュールによってはさわやかの整理券を取ってから映画を見て、見終わったらちょうどさわやか、なんてことも可能でしょう。映画を見るほどの待ち時間でなければセノバ館内の他のお店を見て回り、気に入ったものがあれば買い物もできます。もちろんさわやか以外にも多数の飲食店がフードコート含めて出店しています。
駅直結シネコンさわやかのトリプルコンボで、新静岡セノバは集客力地域No.1の商業施設の座をほしいままにします。客単価なら伊勢丹や松坂屋に分があるでしょうが、庶民的なテナントの多いPARCO、マルイ(現モディ、駿河屋)、SHIZUOKA109(現けやきプラザ)は次第に劣勢になっていきました。PARCO以外は既に看板をかけ変えており、とうとうその波がPARCOにも到達してしまったということです。
2024年、静岡駅北口にM20という再開発ビルが誕生しました。静岡駅から地下通路が通り、南には静岡松坂屋本館、東には静岡松坂屋北館、北にはモディという立地です。静岡駅と新静岡駅を結ぶルート上です。ここには、飲食店街、子供用の遊び場、大学や専門学校のキャンパスが入居しています。これも確実に静岡市街地の人口分布を東にずらしたことでしょう。(データを持ってるわけではないから正確なところは知らない)
西側のエリアでも2021年にARTIEという施設が誕生し、再開発していますが、M20ほどの商業的、経済的インパクトは感じられません。
ここまで話してやっとPARCOの跡地利用の話になります。関係者のなかでは大まかな枠組みができているとかいないとかですが、関係者じゃないので自由に書きます。これまで見てきたように、「いまPARCOのある呉服町通りはもはや静岡市街地のメインストリートではない」という謙虚さを持つことが必要だと思います。
正直に言って、マンションにするのが思い浮かぶなかで一番マシな選択肢な気がします。呉服町通りの商店街は、いかに人流を増やすかということに意識を向けています。そのために何ができるか何をすべきかですが、そこに住まう人を増やすのが確実で手っ取り早いと思います。新幹線駅徒歩5分、買い物至便なエリアですから、すぐに完売するでしょう。近隣のお店にもいい影響があることでしょう。
静岡駅近辺は今どき珍しく駅前の商店街が機能している、充実していると言われてきており、当の商店街組合もそのことを誇りにしています。「歩いて回れる街作り」という言葉がこの地域のコンセプトとしてよく出てきます。ですが、上述してきたような人流の変化、世間一般で言われる車社会化や人口減少、そして気候変動によって、「歩いて回れる街作り」というコンセプトに賞味期限が来てしまっています。
実際の再開発がどうなるのか分かりませんが、後で振り返ったときにいい再開発だったなと思えるものができてほしいですね。















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