Jリーグが秋春制になると、寒い時期の屋外での試合観戦を嫌ってBリーグに客が流れるのではないか、というような意見をSNSで見かけました。
「秋春制にしてもウィンターブレイクあるしそんなに影響ない」という意見がある一方、「秋春制とか関係なく地域によっては既に喰われてない?」という印象もあるので、都道府県別に独断と偏見で検証してみたいと思います。異論・反論については根拠を添えてお知らせください。
評価は5段階にします。
☆☆☆☆☆ その都道府県内において既にBリーグのクラブのほうが存在感が明らかに強い
☆☆☆☆ その都道府県内において既にBリーグのクラブのほうが存在感が強い、または伸び代を感じる
☆☆☆ 互角、または判定不能
☆☆ その都道府県内においてJリーグのクラブのほうが存在感が強い、または伸び代を感じる
☆ その都道府県内においてJリーグのクラブのほうが存在感が明らかに強い
では、始めます。
北海道 ☆☆☆
北海道コンサドーレ札幌(J1)
レバンガ北海道(B1)
どちらも一番上のカテゴリーに留まっていられるだけの力はあるのかなということで互角判定。ただ、新月寒体育館建設の話が出てレバンガの観戦環境向上が期待できる一方、札幌ドームの経営悪化でコンサドーレが不本意な形で本拠地を移転、なんてなるとパワーバランスは大きく変わりそうです。
※クラブ名は各都道府県内で一番上のカテゴリーにいるクラブだけ表記します。例えばJ1、J2に1つずつクラブがある場合、J2クラブの表記は省略します。各競技3部リーグ(J3,B3)までを議論の対象とします。Jリーグは2024年シーズン、Bリーグは2023-24年シーズンのカテゴリー分けを基準とします。
青森県 ☆☆☆☆
青森ワッツ(B2)
2部リーグでプレーオフ進出圏内にいられる青森ワッツのほうが3部リーグで中位のヴァンラーレ八戸より格上だろうと判断。集客力には大きな差はありませんが、ホームゲームの試合数や人件費、会場設営コストを考えると、サッカーはバスケの3倍くらいは集客できないといけないと思います。そう考えるとやはり青森ではバスケ優勢と言って良いのではないかと思います。
岩手県 ☆☆☆☆
岩手ビッグブルズ(B2)
一度はJ2に昇格したものの、1年で降格してしまい、すぐにJ2復帰とはいかない状況にあるグルージャよりも、現時点でB2にいるビッグブルズのほうが優位なのではないかと評価。とはいえビッグブルズも残留争いに巻き込まれており、情勢は流動的。
宮城県 ☆☆☆
ベガルタ仙台(J2)
仙台89ers(B1)
歴史的に、あるいは全国的な知名度ではベガルタのほうが上でしょう。ただ、現状J2に降格してしまっているのが減点ポイント。89ersはB1にいて霞ヶ関キャピタル株式会社による子会社化で財政基盤が強化されたことで将来性ではこちらに分があるかと。総合的に見てここは互角判定としておきます。
秋田県 ☆☆☆☆☆
ブラウブリッツ秋田(J2)
秋田ノーザンハピネッツ(B1)
秋田は元々バスケどころとして有名です。ハピネッツがトップリーグに居られなくなる可能性と、ブラウブリッツがJ1に上がれる可能性とを比較しても、秋田のバスケ優位は今後も変わらないと言っていいでしょう。
山形県 ☆☆
モンテディオ山形(J2)
山形ワイヴァンズ(B2)
J1経験もあり、2023年もプレーオフ圏内につけたモンテディオのほうが、ワイヴァンズに対して優位にあると判断。Jリーグの秋春制移行などの理由でサッカーの試合が冬期や平日の開催が増えた場合、その煽りを受ける可能性があるかもしれません。
福島県 ☆☆
いわきFC(J2)
福島ファイヤーボンズ(B2)
福島ファイヤーボンズのホームゲームの集客が2000人程度に留まるのに対し、いわきFCがホームゲームで約5000人動員し、さらにJ3の福島ユナイテッドFCがあることを考慮すると、福島県はサッカーのほうが優位であると言っていいのかなと思います。Jヴィレッジとかあるのが大きいのでしょうか?