前回の続きです。
以下の5段階で各都道府県ごとにJリーグとBリーグのパワーバランスを検証しています。
☆☆☆☆☆ その都道府県内において既にBリーグのクラブのほうが存在感が明らかに強い
☆☆☆☆ その都道府県内において既にBリーグのクラブのほうが存在感が強い、または伸び代を感じる
☆☆☆ 互角、または判定不能
☆☆ その都道府県内においてJリーグのクラブのほうが存在感が強い、または伸び代を感じる
☆ その都道府県内においてJリーグのクラブのほうが存在感が明らかに強い
福岡県 ☆☆
アビスパ福岡(J1)
ライジングゼファー福岡(B2)
ここの力関係も明確ですね。B1昇格を十分に狙える戦力を持つライジングゼファーですが、その割には集客が伸びていません。サッカー>バスケの構図は簡単には揺るがないと思います。
佐賀県 ☆☆☆
サガン鳥栖(J1)
佐賀バルーナーズ(B1)
B3参入から4年でB1まで駆け上り、最新鋭のアリーナをホームアリーナに持つバルーナーズが劇的に存在感を増してきました。「トップリーグにいるだけの力はあるが、その中で頂点に立つにはまだ段階を踏む必要がある」という点では両者の立ち位置はさほど変わらないのかなと思います。
長崎県 ☆☆☆☆
V・ファーレン長崎(J2)
長崎ヴェルカ(B1)
B3,B2をそれぞれ1年で卒業し、B1昇格してすぐに日本代表の選手を抱えるヴェルカのほうが見通しが明るいのは間違いないでしょう。どちらもジャパネット傘下であり2024年秋にはそれぞれ新しいスタジアム・アリーナができます。その効果で競技面、集客面双方で強化が図られ、V・ファーレンも昇格・J1定着となればまた情勢は変わってくるのかもしれません。
大分県 ☆
大分トリニータ(J2)
Bクラブなし
2002年のFIFAワールドカップで使われた大き過ぎるスタジアムの存在感が光ります。トリニータは経営難になった時代がありましたが、それはバスケットボールクラブでも同様でした。かつてbjリーグ時代に大分ヒートデビルズというクラブがあり、経営難から愛媛県の企業の資本が入って今の愛媛オレンジバイキングスになったという経緯があります。その後デビルズ大分というクラブが立ち上がるも、現在では15歳以下の育成年代のクラブとなっており、大分にBリーグを、という機運はなさそうです。
熊本県 ☆☆☆
ロアッソ熊本(J2)
熊本ヴォルターズ(B2)
どちらも2部リーグ在籍で、昇降格が絡んでくると情勢は変わってくるんだと思います。現状どちらかの存在感が極端に強いということもなさそうなので互角判定で。
宮崎県 ☆☆☆
Bクラブなし
ようやくJ3までたどり着いたテゲパジャーロですが、集客は1000人台にとどまり、まだ地域に十分存在感を示せていないと判断し互角判定。かつて宮崎シャイニングサンズというバスケットボールのクラブがありましたが、10年以上前に活動を停止し解散状態にあります。その後も復活やプロクラブの新設などの話はなさそうなので、テゲパジャーロが発展していけばサッカー優位の評価になります。
鹿児島県 ☆☆☆
鹿児島ユナイテッドFC(J2)
鹿児島レブナイズ(B3)
2023年は3部リーグで常に上位にいた両クラブ。とはいえ鹿児島ユナイテッドFCのスタジアム問題は未だに右往左往しており、J2ライセンスも特別措置で出されている状態です。レブナイズは成績面、集客面でB3上位にあり、2026年からのB.ONE(2部相当)には参戦できそうです。現状どちらも突出した存在というわけでもないので互角判定で。
沖縄県 ☆☆☆☆☆
琉球ゴールデンキングス(B1)
入場料収入だけで10億円を超えたキングス。Bリーグでは初めてのことであり、Jリーグでもこの数字を出せるクラブは多くありません。沖縄のプロスポーツクラブの中では間違いなく突出した存在ですし、他のBリーグのクラブからも模範となる存在です。