2011年刊行ということで、解説が無駄に311に絡めてあるのが
少しこの本を読みにくくしているように感じられるのですが、
偉人の考え、足跡を辿ってあるので良いことは書いてあります。
1896年岡山県生まれ。
第二次臨時行政調査会(土光臨調)会長を歴任。
母親が興した橘学苑(中学校・高等学校)に多額の支援をし、
社会的地位を得てからも自らは質素な暮らしを貫いた。
簡単に言うとこういう人です。
努力もし、能力もある人が驕らずに高い規範を求め、自ら率先して
それを実践しているので、人が付いてくるわけですよ。
そんな人の語録を集めてるんだからハズレはありませんよ。
「あの人のためなら、という気持ちを持たせるのが人望ではなかろうか。
行革でもあの土光さんがあれだけ真剣にやられるのだから、
我々も何かしなくてはというところが極めて多い。」
と述べており、政治・経済の要人に対して求心力を発揮したわけです。
この土光さんって、東芝で「チャレンジ・レスポンス経営」っていうのを
導入したんですね。トップが事業部長に対し説明を要求すること(チャレンジ)と、
事業部長はこれに素早く反応すること(レスポンス)を指すのですが、
「東芝 チャレンジ」で検索するなよ! 絶対するなよ!