一言でいうと、「人を動かす」という言葉に反応する人よりも、
「アレックス・ファーガソン」という人物に反応する人が読むべき1冊ですね。
「人を動かす」という言葉から連想される自己啓発書テイストは全くなく、
チームマネジメントについてのファーギーの実体験を書き連ねたもので、
いくつかある彼の自伝の一つとして読むのがいいでしょう。
30年以上も監督業を務め、多くのトロフィーをもたらした人物が書く
リーダーシップ論ですから、学ぶところが多々あるのは言うまでもないのですが、
要求される背景知識が多く、ヨーロッパサッカーに知識関心のない人が
ビジネス書として読むには向かないと思います。
過去記事でも書いたのですが、私はアレックス・ファーガソンが大好きなので、
マンチェスター・ユナイテッドでのこと、それ以前の監督時代のこと、
選手時代のこと、少年時代のこと、家族のこと、それぞれのエピソードを
楽しく読ませていただきました。