別に「ネタバレ厳禁！」とか煽るほどの作品ではないな、ってのが正直な感想です。
物語としては、ある貧乏一家の息子が金持ちのお嬢様の家庭教師についたことをきっかけに、その貧乏一家がそれぞれ違った立場で、彼らが家族だとバレないように金持ち一家に寄生していってさあどうなる？っていう話です。
貧乏一家が一人ひとり金持ち一家に食い込んでいく前半の描写は非常に良かったのですが、後半グダグダになっちゃうんですよね…。
こういう話はウソがどうバレるのか、バレたあとどうするのかってのが脚本の腕の見せ所だと思うのですが、奇をてらい過ぎたなあというのが正直な印象です。
物語の中盤、金持ち一家が家族旅行に出掛けている間に貧乏一家が豪邸でくつろいでるシーンが妙に長く、そこまでいいテンポで展開してたのに急にダレたところで嫌な予感がしたのですが、そこから先は残念な展開になってしまいましたね…。
野球に例えると、いい当たりのヒットを打って2塁まで行ったところで、3塁まで行けんじゃね？と思ったら3塁でアウトになっちゃったみたいな作品ですね。2塁打でいいんだよ。
無理やり衝撃の展開（）にするより、多少ベタでも前半のいいテンポのまま物語を進められたらもっといい作品になったと思います。
映画館でも定価で見る価値は感じられないので、割引が効くときに観に行くか、配信やDVDが出てから観てもいいと思います。
