「パテレ映え」という観点で選ぶベストナイン企画。今日は三塁手編です。
普通のベストナインなら、鈴木大地(東北楽天ゴールデンイーグルス)だと思うんですよ。全試合に出場し、移籍初年度で月間最多安打の球団記録を更新するなど活躍しました。
しかし、ここで悲しい事実をお知らせしたいと思います。
それは「アベレージヒッターはパテレ映えしない」ということです。
ヒットを打ってもタイムリー、珍プレー絡み、記録絡み以外だとなかなか動画にならず、
「○○選手が今日○安打の固め打ち!」みたいな動画もアクセス数が跳ねることは少ないです。
ヒット数の割にホームラン数が少ないタイプの選手は
活躍度合いの割にパテレ映えしない傾向にあります。
同様の選手が他にもいるので、また別記事でご紹介することにします。
こうした選手がパテレ映えするには、守備、走塁、キャラクターのいずれかで
インパクトを残す必要があります。
では、それを踏まえて、パ・リーグTV的ベストナインの三塁手部門を
誰にすべきかという話になるのですが、サードの守備は二遊間や外野と比べて
守備範囲が狭く、素人目に分かるファインプレーが出にくい(出ないとは言ってない)
ため、走塁、あるいはキャラクター面でインパクトを残している人がいればその選手を
選ぶことになります。
今シーズン、おかわり熱男の両ベテランは本調子には程遠く、
幕張のお寿司屋さんも早々に店をたたみ、
若い安田や大下も頑張りましたが、他のポジションで惜しくも選外になった選手を
差し置いてでもベストナインに入れるほどの活躍だったかと言えば
とてもそこまでは言い切れず…
さすがに該当者なし、というわけにはいかないので
他のポジションでの出場が多かったけどちょろっとサードの守備についてる
パテレ映えする選手は誰かいないかと探しました。
そしたらね、見つかりました。
今年のパ・リーグTVを語る上で絶対に欠かせないあの選手が、
5試合ほどサードの守備についておりました。
というわけで、この選手に決定です!
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(ドラムロール)
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周東佑京(福岡ソフトバンクホークス)
ダブルプレーに繋がるサードゴロを処理する周東。
(3分25秒から。上の再生ボタンを押せばそこから流れます。)
周東をこのベストナインに入れるのは確定事項だったのですが、
どのポジションに入れるかは悩みどころでした。
他のポジションの有力候補との兼ね合いで三塁手部門での選出となりました。
異論のある方は苦情を申し立てるのではなく、
ご自身でベストナインを選出してみてください。
やはりまずなんと言ってもこの脚力ですよね。
13試合連続盗塁の世界記録を達成。
ヒットと違って、盗塁はパテレ映えするようです。
昨年は代走要員というイメージがありましたが、
バッティングも飛躍的に向上。安心して上位打線を任せられるほどに成長しました。
一方、リーグトップの12失策を記録するなど、守備には課題を残しました。
この涙のあとにも、別の試合で平凡な打球処理を誤る場面がありました…
ホークスの野手で守備位置が固定されている選手は少なく、
多くの選手が複数のポジションをこなすことを求められており、
それがホークスの強さを支えている一面だとも思いますが、
周東に関しては早く守備位置を固定してあげてほしいなと思います。
あの脚力が活かせる守備位置はやはり外野だと思います。
ただ、ライトを任せるほどの肩はなく、センターには柳田がいて、
レフトには外国人選手がいるというチーム事情の中では難しいのでしょう。
彼が見せる好守は一言で言うと「それ追いつくんかい!?」ってものが多いので
外野に置いて長打コースの打球をフライアウトにしてしまうのが、
対戦相手にとっては驚異なんじゃないかと思います。
今回は文字数多めでお送りいたしました。
次回は遊撃手編です。