raisinpanの日記

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やろうよ、東京オリンピック。 #TOKYO2020

東京オリンピックの開幕予定日まであと半年あまりですが、

昨今の社会情勢を踏まえ、世間では中止、延期を支持する声が多数なんだそうです。

東京五輪「開催すべき」は16%|NHK 首都圏のニュース

 

そこで、ここでは16%の側に入る私の意見を書き連ねていきたいと思います。

私は、中止や延期ではなく、今予定されているタイミングで実施すべきだと考えています。

理由 その1 

開催、中止、延期、どれを選んでもグダグダになるから。

グダグダにしかならないから。

 

中止にしたらやれ賠償金がどうとか、また面倒な話がゾロゾロ出てきますし、

延期にするのも選手村の跡地(晴海フラッグ)の問題とか面倒ですし、

損得勘定はさておき、「やらないデメリットがある」のは明白なんですよね。

中止にしろ派の方は良く言えば完璧主義者なんでしょうけど、

やらなかったら諸々キレイに片付く、というわけでもないんでねえ。

だったら各競技の選手をはじめ、オリンピックのために準備をしてきた人達が

たくさんいるわけで、少しでもその人達の思いをカタチにする方向で

ものを考えてもいいんじゃないかと思うわけです。

 

1980年のモスクワ五輪では、その前年にソ連アフガニスタンに侵攻したこともあって

およそ50カ国がボイコットしたようですが、

次の東京ではその数字は確実に超えてくるでしょう。

「これじゃ国体じゃねーかwww」

「あの国/選手が出てないのに金メダルとか言ってもねえ」

この手の意見が出てくるのは明白ですし、

実際に中止にしろ派の方の論拠の大きな柱の1つになっています。

とはいえ、サッカーやテニス、ゴルフなど、

以前からオリンピックがさほど業界内で権威になっていない競技もあり、

今回に関してはそういう競技が増えるだけと考えればいいのです。

 

この1年でも、クラブレベルでも代表レベルでもサッカーの国際的な大会が

いくつも開催され、F1もヨーロッパ、中東各国を転々としました。

その他の競技でも違う国のチームに移籍した選手はたくさんいます。

選手の海外渡航については「やれんことはない」という実績はすでにあるので

呼べる範囲で、来れる範囲でなるべく多くの選手が参加できるといいですね。

 

また、諸々の手続きを考えると、観客を入れるという選択肢はなさそうですが、

昨年から今年にかけて多くのミュージシャンが無観客配信ライブを

やっていたことからも分かるように、出る人と観る人がいれば

見せ方、お金の集め方についても何らかの方法はあるわけです。

 

理由 その2 

  中止になる可能性なんか考慮したら今後招致活動するところなんか出てこない

  →オリンピックの死に直結するから。

今後のオリンピックの予定は北京(2022)、パリ(2024)、ミラノ/コルティナ・ダンペッツォ(2026)、ロサンゼルス(2028)となっています。

近年、オリンピック招致は財政的な負担の大きさなどから住民の支持を得にくく、

敬遠される傾向にありますが、中止になるリスクも想定しなければならないとなれば

今後より敬遠されるようになり、立候補都市が出てこない可能性も十分にありえます。

それは即ちオリンピックが開催されず、なくなってしまうということです。

IOCの役員が安易に中止とか言わないのは目先のお金とか利権の問題じゃなくて、

組織の根幹が揺らぐからです。

 

オリンピックがなくても単独で世界大会を成立させられるメジャーな競技は

さほど大きなダメージは受けないかもしれませんが、

そうではない競技の選手、関係者にとっては、オリンピックの喪失は

自分たちの競技の発展、大袈裟に言えば存亡にも関わってきます。

日頃さほど世間から注目されていない競技からメダリストが出ると、

皆さん異口同音に「競技の普及に努めたい」とコメントされます。

普及の最大のチャンスが奪われることで、競技人口の面でも財政的な面でも

先細りになる競技、競技団体が増えてくる恐れがあります。

株価が上がっていることからも分かるように、お金はあるところにはあるので、

選手がオリンピックで活躍、奮闘する姿を見てスポンサー契約を申し入れる

企業や個人が出る可能性もありますし、それで助かる選手や競技団体もいるでしょう。

 

質素でグダグダな東京オリンピックを実現することで

「あんなグダグダでもいいんだ」

「状況が落ち着けばさすがにアレよりはマシなオリンピックがウチの都市でもできる」

 と世界の人々に思わせることが、オリンピックを、そしてマイナーな競技を

守ることに繋がります。

世界には厳しい外出制限がかかっている国々がたくさんあるので、

そうした国々の人達に娯楽・話題を提供するのも今回のオリンピックの役割でしょう。

知らない人が出てる知らない競技でも暇過ぎるから見る、という人が

割合としてはさほど高くなくても、世界全体で見れば結構な人数になると思います。

 

理由 その3 

 オリンピックが今年の夏の各種イベントの実施状況に影響を与える恐れがあるから

いろんな人や団体がいろんな企画を考えています。

それでメシを食ってる人がたくさんいます。

この1年、そうした方々は本当に苦しんできました。

「オリンピックなんて世界規模のイベントをやるぐらいなんだから、

ウチのイベントだってやっていいに決まってんだろ」

という口実を与えることで、守られる産業、職業、雇用があります。

他の季節ならともかく、真夏のイベントを過度に制限するのは

関連産業に与えるダメージが大き過ぎます。

社会情勢を踏まえ、可能な限り大きな規模で各種イベントができるように

支援したいものです。

 

 

随分長くなりましたが、僕が言いたいのは

「安易に中止中止言う前に、中止にするデメリットをもうちょい真面目に考えようぜ」

ということです。こちらからは以上です。