raisinpanの日記

読んだ本とか、思ったこととか。

【読んだ】一発屋芸人列伝 / 山田ルイ53世 (新潮社)

山高ければ谷深し、というか、急にクレーンかなにかで上に釣り上げられ、安全装置なしで落とされるような乱高下を体験する一発屋の皆様のその後を取り上げた本。

冒頭から、一発屋芸人の集いの席で、「○○が1発屋だとすると、自分は0.8発屋ぐらいだな」「あの人は1.2発屋ぐらいだな」「あの人は…これ合計してくと8.6にならない?」

こんな飛ばされたら最後まで読むしかないっす。

 

本書の登場人物の中には、「この人(たち)一発屋じゃないよね?」って感じの人も出てくるのですが、人選といい彼らのコメントといい、「エンタの神様」という番組の功罪に思いを馳せることになります…

本書にはエド・はるみもねづっちも8.6秒バズーカも出てきませんし、厳しい目を向ければ物足りない部分もあるかもしれませんが、スポットライトによってできる光と影を描くには十分だと思います。

一発屋芸人列伝

一発屋芸人列伝