raisinpanの日記

読んだ本とか、思ったこととか。

【読んだ】あきらめない

自叙伝的な作品。淡々としたエッセイのようなトーンで進むものの、冤罪で拘置所に入り、「刑務所なう」「刑務所わず」じゃないけどムショ暮らしの話とそれを支えた家族の話になります。

あきらめない

あきらめない

 

 

 

一読して思うのは、当然それなりに努力や苦労をしているわけなのですが、 その割に悲壮感とか、消耗している感じがないんですよね。本人の資質の高さと芯の強さ、それに周囲の人々にも恵まれているなと感じます。かなり早い段階で”普通の人のロールモデルになる”と、自分のキャリアの軸を明確にし、それに忠実であろうとしてきたところ、また逮捕されてしまったことで一番悔やんだことがそのロールモデルから大きく外れてしまったこと芯の強さを感じます。

著者の能力の高さが随所に感じられる本なのですが、鼻につく感じが一切なく、品があり消化しやすい本なので、是非一度読まれるとよい1冊です。