日常何気なく使っているものに対して、どれだけのコスト(費用、手間)がかけられて作られているのか、流通しているのか。そしてそれに対して自分はどれだけのコストを払っているのか、ということに思いをめぐらし、様々なものに感謝の念が湧く1冊です。
もちろんね、諸々の効率化とかでより少ないコストでいろいろできるようにはなっているわけですが、その仕組みを作った人やそれを支える人がいるわけで。文明化された現代社会というのは見ず知らずの人々の尽力で支えられているわけですね。そんなことを壮大なネタで綴ったこの本は思い出させてくれます。いわゆる自己啓発書のような押し付けがましさもなくスッと入ってくる感じがします。気分がどんよりしたときに読み返したい1冊です。で、心に余裕があれば、逆に自分が多くの人に提供できるものってなんだろうってところまで考えてみるのも良いと思います。