raisinpanの日記

読んだ本とか、思ったこととか。

【読んだ】総理

 2007年9月、志半ばで総理大臣を辞職した安倍晋三の”再チャレンジ”を描いた1冊。

当時、麻生太郎を始めとする少なくない政界関係者が「安倍の出番はもう1回来る」という見解を持っていて、実際に彼を担ごうとした人物の動きも描かれています。

総理

総理

 

 

2012年の自民党総裁選に出馬するまでの安倍の心境の変化、支持者から総理総裁への復帰を期待される声を掛けられても言葉を濁していた一面から、北朝鮮拉致問題やシリア空爆問題に対する毅然とした態度まで、様々な側面が克明に描かれています。安倍個人の資質だけでなく、彼を支える人物達の尽力も含めて、「野党がショボすぎるから」にとどまらない現政権の安定感を窺い知ることができます。