久しぶりの更新になってしまったわけですが、
良著に出会えて何よりでございます。
繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マット・リドレー,大田直子,鍛原多惠子,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 文庫
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”「分業」と「交換」”という言葉がキーワードとして出てきます。それに十分な規模を持たない地域・部落・島などは分業ができずその区域の文明は退化していく、というくだりは思うところがありましたね。現代における都市開発の諸々ともリンクしていると思います。
交換と専門性によって、世界は確実に発展を続けており、将来に対する悲観論は基本的に無視することができる。根拠の乏しい行き過ぎた楽観論も確かに問題ではあるだろうが、不合理な悲観主義に染まり、これまで築いてきた繁栄の歴史に逆行するのではなく、経済発展・イノベーションによる発展を目指すというのはやはり私もそれがあるべき姿だと思います。
一度通読しただけでは咀嚼しきれない部分も多々あると思うので、繰り返して読みたいと思います。