「クオリティ国家」を目指すには、この国はデカすぎるよな...というのが
正直な感想ですね。切り捨てなきゃいけないものが多すぎる。
下手に地方分権してもいわゆる3大都市圏意外はしんどいだろうなと。
九州はまだなんとかなるとしても、広島岡山で山陰地方の面倒みるのも、
仙台で東北を支えるのも、札幌で北海道全体を支えるのも厳しいでしょう。
北陸とか四国とかどこが引っ張っていくのか...
行政や企業の意思決定がもっと柔軟で小回りが効くようになるべきという根本にある
主張には賛同しますが、道州制がその答えとして適切なのかは個人的には疑問です。
人口密度の低い地域を畳んでいったり、県単位での合併で行政をスリム化することは
意味があるとは思いますが...
企業が持つべきビジョンとか、スウォッチグループのマーケティング戦略とか、
他国の諸々の事例とか、学ぶべき点は多々あるので、一読に値する本なのは
間違いないですが、各論賛成総論反対という感じがします。