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raisinpanの日記

読んだ本とか、思ったこととか。

【読んだ】リーダー論 (講談社AKB48新書)

 「立場が人を作る」なんて云いますが、この人の場合はホントにそんな感じですね。

リーダー論 (講談社AKB48新書)

リーダー論 (講談社AKB48新書)

 

 

かつてのAKBの主力メンバーの中には、卒業後かなりビミョーなことになっている人もいる気がしますが、3時間のラジオの帯番組を持っているぐらいですから、この人はかなり成功している部類に入るかと思います。

 

歌手になりたくていろんなオーディションを受けては落ち、なんとか受かったAKBに入ったものの、ダンスが苦手で、そう特別歌唱力に秀でているわけでもなく、ぶっちゃけ見た目も(略)な彼女が、拡大を続ける48グループの中でいかにして成長し、秋元康の信頼を得て、「総監督」という肩書を背負い、増え続ける後輩をまとめあげてきたのかが丁寧に記されています。AKBに関する予備知識はこの本を読むのに必要ないので、どなたにも読んでもらえる本になっています。逆に、「あのメンバーの意外な一面」みたいなのが欲しい人は、違う本や映像作品を御覧ください。例えばこれとか。

 

 

本書の中の一つの章立てに「ダマをほぐして、チームをつなぐ」という要するに派閥ができていがみ合いにならないようにするにはどうしたらいいかという項目があります。コミュニケーションの壁を低くして話しやすくし、叱るときにはメリハリをつける、ちゃんと名前を呼ぶ、など、平易で誰にでもできそうなことが書いてはあるのですが、それを「これから売れてやるぞ!」という気概を持った10代、20代の女子が100人以上いる組織でやるというのはかなりの難易度だと思います。ビジネス書的な読み方をする書評がいくつもあるのにも納得です。別の章では「スピーチ7か条」なんてものもあり、これもスピーチ、プレゼンの類ではかなり使えるものだと思います。詳細は本書をお読みください。

 

「AKBのことは嫌いでも、この本のことは嫌いにならないでください。」そう言っていい良著だと思います。