自分がやらなくても誰かがやるだろうとか、
こんだけ人がいればサボってもバレないだろうみたいなことを思いがちですが、
そのメカニズムを、多様な心理学的実験の結果から明らかにしていく1冊。
人はなぜ集団になると怠けるのか - 「社会的手抜き」の心理学 (中公新書)
- 作者: 釘原直樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/10/22
- メディア: 新書
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授業中の居眠りとか、選挙に行かないとか、
過剰な多重チェックはかえって精度が落ちるとか、
ありがちなエピソードが実験データによって補強されて語られるのは楽しいです。
最後の「対策」がやや弱い気もするのですが、
「解決策」とか「まとめ」という単語を使ってないというところに
「社会的手抜き」も人間の性質だからみんなそれぞれ上手く付き合っていきましょう
というメッセージが込められているのではないでしょうか。