頭おかしい(褒め言葉)
各章のタイトルからしてイカれてますw
第1章 やくざイエス
第2章 やくざイエスの死
第3章 初期やくざ教会
第4章 パウロー極道の伝道師たち
第5章 ローマ帝国に忍び寄るやくざの影
第6章 実録・叙任権やくざ闘争
第7章 第四回十字軍
第8章 極道ルターの宗教改革
終章 インタビュー・ウィズ・やくざ
もはや言うまでもなくキリスト教史における主要な人物をやくざに見立てて
展開される歴史小説です。
物語性を重視した結果、脚色が過ぎてしまったところがあるのは著者本人も
認めていますが、歴史に詳しく、神経質な人には気に障るかもしれません。
とはいえ、そういう人を対象に書いた本ではないことは明らかですがw
個人的に改めて思ったのは、自分の中にある西洋史の記憶の雑さですね。
もっとちゃんと色々頭に入っていたほうが読みやすく、より楽しめただろうなあと。
文中では各登場人物がやくざ口調で喋ってますので、通常の宗教関連、歴史関連の
書物とは違い、生々しく綺麗ごと感がないのが大きな特徴で、
いつの世も根本的には大して変わんないだなーとか思ったりします。
「◯◯教」とか「聖◯◯」とか言ってみたところで、結局は権力争いですからねえ。
そらあ見方によってはやくざと一緒ですわなあ...