20世紀のうちに物心がついている年齢の方だったら分かると思うんですが、
「21世紀」って言葉に、
「輝ける近未来の代名詞」っつーか、
「高度なSFの世界」っつーか、
そんな感じのニュアンスがあった時代があったと思うんですよ。
でも実際、シルバーデモクラシーだったり金融危機だったり
混迷深まる中東問題だったり、あの頃に思い描いていたほど明るくもなければ
未来感もありません...
この本や、AIにまつわるアレコレというのは、
最終的に我々の暮らしがどうなっていくかはさておき、
そういう懐かしい未来を空想させてくれます。
コンピューターやロボットに置き換えられてしまう仕事がたくさんあるとか、
どうせgoogleが先導して日本企業の出る幕なんかないんだろ?とか、
暗い話題もセットで出てきてはしまいますが、
技術革新の波がそれで収まるのかと言えばそうではないので、
それはそれで受け入れていくべきなんでしょうね。
AIが発達し過ぎて人間の存在が脅かされるとか、
逆にAIに人間が利用されるようになるとかっていう懸念もあるようですが、
今でも熊に襲われて死んだり、地雷踏んで死んだり、
火事から逃げ遅れたりしてる人間もいるわけで、
人間の生活というのは元から他の生物や道具、
自然環境に影響を受けまくってるわけなので、
その対象が増えるだけだろうと、今のところ個人的には思っております。
そう言えば、昔A.I.って映画ありましたよね。
本物の(?)AIにはハーレー君みたいな残念な将来が待っていないことを願っています。